君たちからはじまる現代思想——『現代思想』の『君たちはどう生きるか』特集を読む

概要

雑誌『現代思想』の『君たちはどう生きるか』特集号(2023年10月臨時増刊号)を読みながら、
その感想を話しつつ、
ジブリ映画『君たちはどう生きるか』(宮崎駿監督、2023年)に関する
気になる論点について深く掘り下げていきます。
自己言及、飛行機と鳥たち、戦争、小説版との比較、
生の偶然性、世界の不安定さ、人物の描かれ方……。

目次

  • まず『現代思想』について
  • 『現代思想』の『君たちはどう生きるか』特集は、どんなものとして読めばいい?
  • 自己模倣する宮崎駿
  • 建築のメタファー
  • 「ワレヲ学ブ者ハ死ス」とペリカン
  • ミレーの「種をまく人」
  • ポスターについて
  • 最初の数十分について
  • 炎のシーンの素晴らしさ
  • 劇場についての小話
  • 「わからない」時間が長い
  • 普段もこれくらい「わからない」?
  • 一旦、ここまでのまとめ
  • 「ねじれの位置」のインコ
  • 少年と少女と鳥の飛び方
  • 登場しない飛行機
  • 「ヘロン」と「イーグレット」
  • 足音のしない大伯父
  • 戦争のメタファー
    • ①火事のシーンは空襲なのか?
    • ②『君たち』は戦争の映画なのか?
    • ③戦争は説明に必要なのか?
    • ④宮崎駿の描く戦争は「戦争」なのか?
  • 小説版とジブリ映画版『君たち』の比較
    • ①共通する「目まい」
    • ②小説が読者に「目まい」を起こす!?
    • ③アニメの「目まい」
    • ④問題の一般化:2つの論点
      • (1)時代への応答
      • (2)アニメという媒体の特性
    • ⑤「内面から拡張して外部へ」ではない方法
    • ⑥『君たちはどう生きるか』と『さみしい夜にはペンを持て』
    • ⑦人間分子から動物分子へ
  • 『君たち』は抽象的?
  • 『君たち』はラディカル?
  • 生の偶然性
  • 母不在の時代
  • 欠如を埋める母としてのアニメ
  • 保守的な思想の終わりとしての『君たち』
  • 終わらなかった宮崎と、終わった庵野

定価=500円(税込)
発売日=2024/4/1

*Kindle Unlimited でもお読みいただけます。

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